みなさんこんにちは!
5年の韓国生活を経て現在北京在住の(@junko_soonja)です。
ワーホリや留学、現地採用の就職で韓国に行く場合は、ほとんどの方が自分で家を探さなければなりませんよね。
「日本でも一人暮らしをしたことがないのに、ましてや海外で家を契約するなんて、ちょっと敷居が高そう…」なんて思わなくても大丈夫です。
今回は私の経験をもとに、韓国で家を借りる方法についてシェアしたいと思います。
- 一人暮らしをする家の形態
- 家賃の形態ウォルセとチョンセ
- ヴィラとオフィステルどっちがいいの?
- オフィステルのいいところ
- 家の契約は韓国人と一緒に行くべし
- 【確定日付】で保障金を守る
- 韓国で家を借りるのは簡単
一人暮らしをする家の形態
韓国で一人暮らしをする場合、コシウォン、ハスク(下宿)、ヴィラ(ワンルーム)、オフィステル、アパート、といくつかの家の形態があります。
コシウォン・・・韓国人の浪人生や試験を準備している人が勉強に集中するための施設
ハスク・・・下宿。寮母さんのような人がいて2食付きの共同生活スタイル。
ヴィラ(ワンルーム)・・・低層住宅。
オフィステル・・・オフィススペースと住居スペースを兼ねた建物。
アパート・・・日本でいうマンション。
この中で、絶対にお勧めしないのが、コシウォンとハスクです。
契約をする際に保証金はありませんが、月々の家賃はそんなに安くありません。
ひと月でだいたい40万ウォン以上になると思うので、その額を出すならオフィステルやヴィラのワンルームと同じくらいです。
防犯面でもちょっと危ないイメージがあるので、特に女性の場合は気を付けなければならないかもしれません。
家賃の形態ウォルセとチョンセ
韓国では家を契約する際、二通りの家賃システムがあり「ウォルセ」という月払いの家賃と、ちょっと大きな額の保証金を預ける「チョンセ」があります。
ウォルセの場合は、保証金(約300万ウォン〜)を預けて、月々家賃を支払っていきます。(約40万ウォン〜)
チョンセの場合は大きな額の保証金を預けるので、大家さんはそのお金をもとに投資をしたりして、お金を運用します。
チョンセで契約した場合は、なんと毎月の家賃はありません。
しかもこの保証金は退去時に全額返金されるので、日本人からすると家賃0円とか、ちょっとよくわからない夢のようなお話なのですが、私はこのチョンセのシステムを使って約5年間、家賃ゼロで暮らしていました。
ネットには「チョンセは危ない…」などという記事が出ていて、全額返金されるまではドキドキだったのですが、退去時に一応ちゃんと返金されました。(返金時のとんでも話あり)
ヴィラとオフィステルどっちがいいの?
ヴィラとオフィステルはいくつかの大きな違いがあります。
まず、ヴィラは低層住宅なので住宅街に位置していることが多く、ちょっと小道に入った場所にあったり、大通りにはあまりありません。
一方、オフィステルは住宅街よりも大通りに面した建物が多く、住宅地に比べるとぎやかな場所に位置している傾向があります。
ヴィラは低層住宅なのでエレベーターが無い場合もあり、防犯面でもちょっと不安なところがありますが、多くのオフィステルは24時間警備員さんが駐在しているのと、建物の中にはカードキーをかざさないと入ってこれないようになっていたりします。
私が住んでいたオフィステルはエレベーターもカードキーをかざさないと乗ることができず、安全面ではかなり安心して暮らすことができました。
一人暮らしをしていた職場の韓国人女子たちも、ほとんどはオフィステルに住んでいました。でもやはり部屋の作りはヴィラよりも狭いので、そこに難色を示してちょっと新しい現代風のヴィラ(中層住宅、エレベーター付き、新婚夫婦用に作られている小さめの2LDK)に引っ越しをしたという同僚もいました。
ウォルセ(家賃)の場合はヴィラもオフィステルも家賃の差はあまりありません。
安全面を重視する場合はオフィステル、少し広めの部屋に住みたいという場合はヴィラ、という感じで、ライフスタイルに合わせた選択をするのがいいと思います。
オフィステルのいいところ
といっても、私はオフィステルで安全快適に暮らしていたので、この記事にたどり着いたみなさんにはオフィステルをお勧めしたいです。
私が住んでいたオフィステルはウォルセ(家賃)で入居する場合、保証金500万ウォン、月の家賃50万ウォン+管理費6万ウォン。
チョンセの場合は、最初に1億2千万ウォンを大家に預けて月の家賃はゼロ、管理費が毎月6万ウォン。2年ごとに契約更新がありました。
まず、大通りに面しているという点!深夜2時、3時に一人で歩いて帰宅しても全く怖くないほど、車はガンガン通っているし、警備員さんがいたのでとにかく安全でした。
この警備員のアジョッシたちとは色々とお世話になるうちに仲良くなり、深夜にタクシーで帰宅すると「女の子がこんな遅い時間にタクシーに乗るなんて危ない!」と叱られたこともあります。意外なところで韓国のお父さん的な?存在ができました。
そしてオフィステルはなんといっても設備がいいです。
部屋の設備はもちろん、ヘルスジャン(ジム)が付いているところも多く、居住者は無料で使用できます。
他にもネットが使えるブックカフェ的な空間があったりして、居住者同士で話が弾んで思いがけないところで友達ができたりしました。
家の契約は韓国人と一緒に行くべし
ヴィラやオフィステルを契約するには不動産屋を通さなければなりません。
不動産屋さんに行くときは韓国人についてきてもらうことをお勧めします。
不動産関係では韓国人が韓国人を騙すなんてこともザラにあり(ことさら韓国は不動産詐欺が多い)、ましてや外国人である私たちは更に気を付けなければならないということです。
保証金が返金されなかった…なんてことにならないように、韓国では大家さんの金銭事情をネットで確認することができます。
一般的に韓国人は大家の金銭状況を確認して、借金がある大家の家は借りません。
借金の無い、極めてクリーンな大家を探して家を借りる、これ韓国では朝飯前の常識です。
しかしこのような事情を知らないがゆえに、不動産屋から借り手がいない危険な物件を勧められて契約してしまった…なんてことにならないためにも、一人で行くより韓国語でやりとりができる韓国人についてきてもらった方が安心できると思います。
【確定日付】で保障金を守る
韓国の不動産は契約書にサインをしたら成立するのではありません。オーナーの口座にお金を送金したその瞬間に契約成立となります。
お金を送金したらすぐに(1時間以内!大至急)契約書を持って、洞事務所という区役所のようなところに行って転入届「確定日付(확정일자)」の手続きを行います。
確定日付を行うと、大家はその家を担保に借金ができなくなります。
契約した不動産屋が国の保険に入っている場合、万が一大家にお金を持ってとんずらされた場合も、1億ウォンまで保障してくれる制度があります。
しかし!注意しなければならないのは「確定日付」を行っていない場合この制度を利用することができなくなります。
保証金を支払ったらすぐに洞事務所へGO!!
外国人登録証と家の契約書を出せばすぐに処理してくれるので言葉はいりません。
自分を守ってくれる法律はとことん利用しましょう。
韓国で家を借りるのは簡単
ここまでいろいろと書きましたが、契約自体は日本よりもはるかに簡単です。
保証人も要らないし、無職だろーが外国人だろーが保証金さえ用意できれば誰にでも家を貸してくれます。
家を見に行ったその日に契約して1週間後に入居なんてことも珍しくありません。
自由に楽しく安全な韓国ライフを送るために家選びはとても重要。
韓国での家選びに迷っている方、妥協せず素敵なおうちを見つけてくださいね。
今回の記事が少しでもみなさんのお役に立てればうれしいです^ー^
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