こちらのコラムは和之夢「我住在这里的理由（私がここに住む理由）」の公式サイトに掲載されたものです。（2021年8月2日）
2019年から北京在住の日本人、順子です。
中国人の夫，ただ一人だけを信じて、
「ニーハオ！シェイシェイ！ハオチー！」知っている中国語はこの三つだけ。
そんな状態で北京に移住してきた私。
ちょうど8月で丸二年になり、北京生活も三年目に突入するところです。
ところで皆さんは「北京」と聞くと、どんな想像をしますか？
天安門？故宮？北京ダック？？w
正直にいうと、実は私は移住してくる前は、
北京に対するイメージがあまりいいものではありませんでした。
北京に留学経験のある友人たちからは、
「とてつもなく空気が悪いし、街は汚い、おまけに夏になるとスイカみたいな
まんまるのお腹を出してるおじさんが街にゴロゴロうろついているよ…」
こんな話ばかり。
そして、決定的だったのは長年に及ぶ日本のネットニュースの影響で、
私の頭の中は真偽の定かではない否定的な中国情報で溢れかえっていました。
日本の諺にこんな言葉があります。
「百聞は一見にしかず」
「百闻不如一见。」恐らく中国から由来した諺でしょう。
100回聞くよりも、たった一度でも自分の目で見た方が確かだ、という意味です。
実際に北京で暮らしてみたら、、、
美しく澄んだ青い空！！夏でもカラッとした気持ちのいい天気！
街もきちんと区画化されていてとてもキレイで清潔。
なんと言っても食べ物が超絶に美味しくて、人々も親切で温かい。
夏になると出現する北京ビキニのおじさん方も、
まるで風景の一部のように、北京の街と同化していて、
生まれて初めて見るはずなのに、どこか懐かしささえ感じますw
とにかく活気があって、都市の発展に力を入れつつも伝統を尊重する街。
そんな北京という街は、知れば知るほど更に知りたくなるような魅力を持っているんです。
なぜかって？
それは・・・季節ごとに全く異なった
心を揺さぶられるような美しい景色を楽しめるからです。
北京には四季があり、季節ごとにそれぞれの美しさが
街に彩りを与えてくれます。
一つの観光地で春夏秋冬、4回の楽しみがあるっていうこと。
だから楽しみが尽きない。
日本で生まれ育った私は、「季節は楽しむもの」という概念があり
はっきりとした四季がある北京には
まるで人生に趣を与えてもらっているような気さえします。
そして、北京を語るのに欠かせないのが
壮大なスケールを持つ７つの世界遺産。
万里の長城なんて、一体誰がどうやって作ったの！？
と、行くたびに驚き感動すると共に、謎は深まるばかりです・・・。
人生に迷いや悩みがある人は、ぜひ一度北京へお越しください。
何百年、何千年の歴史を肌で感じると
自分の悩みは、なんてちっぽけな物だったんだ・・・とメラメラと生きるパワーが湧いてきます。
歴史の偉大さを感じ、己を客観視すること。
今では私の活力になっている、中国4000年の歴史。
リスペクトせずにはいられません。
そんな私も、以前は口癖のように「上海に住んでみたい！」
と上海への憧れが尽きませんでしたが、
北京で暮らしながら自然とその気持ちは落ち着きました。
もちろん大都会上海も大好きだけど、私はここ北京で以前とは違った
「人生のキーポイントにもなり得る新たな価値観」を見つける事ができたんです。
日本に住んでいた頃や韓国のソウルにいた頃は物、外見、人と自分を比較したりなどという「執着」がありました。
それが…大きな大陸の歴史ある街で暮らしていたら、自然とちっぽけな自分を容認できるようになり、物質的な豊かさと精神的な豊かさのバランスがうまく取れるようになりました。
今が人生史上一番幸せといえるし、何よりも精神がとても安定しています。
まだ北京に訪れた事がない方は、ぜひいつか一度北京にいらしてください。
ロマン溢れる魅力的な街北京が、みなさんの人生に彩りを与えてくれますように。
I LOVE ❤️ BEIJING 我爱北京❤️我爱中国
